情報A 1学期  授業内容  
2013年2月16日更新
@情報科オリエンテーション

  情報科という中学校にはない初めての科目、いったい何を学ぶのだろう?と生徒が疑問を持っているところで、
 あえてコンピュータを使わず「情報」という科目の導入を考えてみました。

@自己紹介をキーワードで   自己紹介を3つのキーワードで考えさせ、実際にお互いに自己紹介させる。
 そのあと他人のキーワードをメモし、どのようなキーワードが印象的かを考察させる課題。
  →限られた文字でたくさんある自分の情報を選択し表すことの実習とともに
   高校1年なので、お互いの自己紹介を兼ねた導入です。     
Aオリエンテーションスライド  @をうけて「情報科」=「コンピュータを学ぶ」ではなく、情報をうまく収集したり、まとめたりするために、
コンピュータを「道具として使いこなすこと」が目的ですとお話をします。
 あとテストの有無や授業の項目など、具体的に提示しました。
 
A日本語入力に慣れよう!

  授業の一番最初の課題に日本語入力練習をもってきました。
  これはその後の授業の課題作成で、生徒の個人差がつきやすい内容だからです。

@タイピング練習   フリーのタイピングソフト(Romaji.exe)を使って、キーの位置の確認・ローマ字入力に慣れさせました。
 これは最初の授業の20分程度で終了します。理由は生徒が飽きるからです。
AWordで入力  次にWordで指示通りの文字・文章を入力させながら、IMEパッド・文字修飾・表作成を教えます。
 入力課題としては、その時期のCD売上げランキングの歌手名を入力練習させています。
 これは生徒の興味を引くためと、歌手・曲名にはアルファベット・記号・難しい漢字など、練習にもってこいだからです。
B時間割作成  Wordの表組・ワードアート・クリップアートなどの機能を使って時間割を作らせます。
 年度当初なので「ちょうどよい」との生徒の声。最後に2枚印刷させ、1枚を提出、1枚をもってかえらせます。

 
B座学:問題解決の手順を学ぼう!

  「問題解決とコンピュータ」の項目について、問題解決の種類や手順を詳しく学んだ。
  私たちは日常にいろいろな問題解決をしているということにきずくことと、その後の実習にある、積極的に問題点を発見する視点
 をもって改善のための提案を行う方法について学習した。
C座学:コンピュータのしくみを知ろう!

  授業でコンピュータをさわる以上、最低限の言葉やしくみは知っておいてほしいもの。
  2002年度はコンピュータを教卓上で分解し、ビデオカメラで中身を写しながら説明しました。
  しかしその結果は大失敗・・・・。しくみにはあまり興味がないようでした。
  次からは、宿題として家のパソコン(年度当初アンケートでほぼ全員が持っていた) のスペック等を調べさせました。

  今年はネットワークのしくみについて、コンピュータ室内のネットワークを例にだしながら、説明をしました。
  最近はLANなど一般にも聞くことが多いので、耳にする言葉は最低限知っていてもらおうと考え、課題をつくりました。

D情報をうまく検索してみよう!

  インターネットで自分の必要な情報を検索する方法を、次の課題を使って実習させました。
  この実習もそうですが、普通の授業なら「検索の方法とは・・・」と最初に説明してしまうところを、あえて教師が説明せずに生徒に
 やらせ、気付いた生徒に発表させることで、学習させています。

 インターネットで調べるクイズ    「大阪府の府の花は何?」などマニアックなクイズを出題。
 それをインターネットを使って解答させました。
 答えが見つかったから手を挙げさせ、その生徒から検索する言葉のヒントをいわせました。
 生徒はゲーム型式の作業の中で、効率よく検索する方法を自然に考えるようになります。

Eマイブームをプレゼンソフトで発表しよう!

  自分がいまはまっている「マイブーム」について、プレゼンソフトの4枚のスライドを使って紹介するというのが内容です。
  1枚目は「私のマイブームは○○です」というタイトル。そこから2枚目以降でその内容の説明・ここが面白い・お勧めポイントと
 いうようなスライドで展開していきます。
  Powerpointのソフトの基本操作を学習することも兼ねていますが、どうすれば自分のマイブームを他人に関心を持たせて紹介
 できるかというところもポイントとなります。
  
F校内案内表示を改善を提案しよう!

  「うちの学校には校内の案内表示が少ない!」という問題点を指摘し、グループでその解決案をプレゼンさせた。

 @研究    実際の公共施設などの案内表示を宿題として研究させ、どの場所にどのような案内表示があるか、
について気付かせた。
 A調査  実際にグループごとに、校内へフィールドワークをさせ、どこにどのような表示があればわかりやすいかを
グループで話し合わせ、その後のプレゼン用に写真を撮らせた。
 B企画  自分たちで提案を考え、それをわかりやすくまたいかに必要かを説得力をもってプレゼンできるように
企画・スライド作成をさせた。
 C発表  事務長を招いて、生徒たちが考えた改善プランを提案。
 同時にお互いの発表・プランについて相互評価をさせた。
 D考察  他のグループの発表から、どうすればよかったかを考察させた。
 また同時に時間の使い方・役割分担などを自己評価させた。

G座学:ネット・メールの達人になろう!

  生徒たちはもうすでにメールやブログ・掲示板を使いこなしているはず・・・という前提で、お互いの経験を共有させ、そこから賢い
 利用方法について考えさせました。
  これら新しいコミュニケーションを使った失敗例の共有、自分の使いこなしのワザ、そしてそのこつを伝授するための標語を考える
 という3段階で、学習を進めていきます。
  最後は、投票を行い、うまく使いこなすための「達人ワザ」としてまとめて紹介しました。

  情報モラルを教え込まれれものではなく、自分たちで気付かせる・・・こんな授業もおもしろいのではないでしょうか? 

◇過去ネタ 大阪案内ツアーを企画しよう!

  Cで行った検索の技術をうまく使って、インターネットで検索。それをWORDでまとめるという課題です。
  テーマは何でもいいのですが、集める情報がはっきりしているこのテーマとしてみました。

@大阪案内ツアーを企画しよう  大阪を日帰りで案内するツアーを、交通手段・時刻・料金をすべて調べながら企画させました。
 調べた内容は「下書シート」に書かせ、それを最終的にWordでまとめさせることを目標としました。
 この課題は、そのまま次の発表へとつながっていきます。
A大阪案内ツアーを発表しよう   発表やプレゼンテーションの授業を行う際、何をその課題とするかが難しいように思います。
  そこで今回は、一つ前の課題をそのままPowerPointのスライドとして作成し、発表させることとしました。
  このような発表の評価では、生徒の相互評価を行うようにしている。これは生徒から見た評価を大切にし、
 また評価することで自分の作品も評価できる目を養いたいからです。
  ※2007年度からは後述のプレゼンテーション課題を作ったため、@のWORDでまとめるところまで行い、Aは行いませんでした。

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