ICTEセミナー 関西大学(ICTE研究会) 予稿
  「コミュニケーションを意識した授業実践」      
1.コミュニケーションを意識した授業実践とは

 春に発行された「ICT-Education37号にも書かせていただいたとおり、昨年度から、情報科の授業において
「コミュニケーション」というものを意識した実践をするようになりました。

 きっかけは昨年の「ICTEセミナーin関西大学」で、新潟大学の生田孝至先生が話された「情報科の親学問は
コミュニケーション学」という話を聞いてからです。それ以来、自分の情報科の授業の目標を、「コンピュータスキル
ではなくコミュニケーションスキルを獲得する授業になっているか」という視点で、見直し、再構成しています。

たとえばポスター制作という課題では、それまでは「きれいに作る」という見た目や操作スキルの獲得を目標と
して授業を組み立てていましたが、今年は文字も含め「自分が伝えたいことが伝わるポスターを作る」という目標に、
再構成しました。
 町のポスターは絵画作品ではないので、「きれい」だけでは用を果たさないですよね。実際には「何か伝える内容が
あるからポスターが作られる」ということを考えれば、このほうがより実践的な課題と言えます。

 「見た人に伝える・伝わる」というコミュニケーションスキル獲得こそが、この課題の目標であり、評価するべき観点
です。

こんな感じで、いま情報科の授業について、少し見直しを進めている最中です。
 私は情報科を「=コンピュータ」ととらえるのではなく、「コミュニケーション」というもっと広い範囲を対象とする科目で
ないといけないと考えています。

2.ポスターセッションで期待すること

 情報科の教員って授業をしながらも、どこか「これでいいのだろうか?」という不安や、「どんな授業を組み立てれば
いいのだろうか」と授業ネタの収集に苦労しているのではないでしょうか。私もそんな情報科の教員です。

 今回のポスターセッションでは、日常感じている思いや、実践している授業ネタ、工夫を中心に掲示したいと考えて
います。

 ご覧頂いて、「これやったらできる」という共感や、「こんなふうに自分の学校でしたよ」という意見・アドバイス、
「こんなことに苦労しています」という悩みの共有などができればうれしいです。

3.Webで情報発信をしています

より詳しい授業内容や、授業のプリント・スライドをすべてWebで公開しています。
   「自転車操業の授業アイデア」 http://www.okamon.jp

ICTEセミナー関西大学(2008.6.15)掲載予稿

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